マッドな彼女with俺3-9
「い、今のって…」
「今日のお礼よ。すっっっごく、…は、恥ずかしかったんだからね…!」
慌てて俯く香澄。
その顔が赤いのは夕陽のせいか、はたまた別の理由か。
…そんなの分かりきっている。
「ばかやろう」
「痛ッ!な、何するのよ!!」
「こんな隙を突くような真似しやがって…卑怯だろ」
「ひ、引っ掛かる方が悪いんでしょ!」
「香澄」
「何よ!」
「好きだ」
でも、やっぱり今日は香澄に勝ってるな俺。
「ばか…」
二人で手を繋いで、いつまでもいつまでも夕陽が沈む町を眺めた…
続く