ある季節の物語（春）-3
それは美穂の夫からの突然の電話だった。
…困りますね…
いくらあなたと私の妻が、以前恋人同士だと言っても…よそ様の妻をホテルに連れ込むなんて。
たまたま私の知り合いが、あなたと妻がホテルに入るのを見かけて、私に知らせてくれまして
ね…美穂に問い詰めたら白状しましたよ…私も今回は我慢しますけど、二度と私の妻には会わな
いでください。
どこか粘り気のある蛇の囁きのような男の声だった。
それ以来、美穂が僕の電話にでることはなかった。
僕は美穂を抱いたあの夜のことを思うたびに、息苦しいほど胸が締めつけられていくのだった。
そして、あの日の夜の電話…
ああっ…、ううっ、うっ…
電話先から聞こえる美穂の喘ぎ声だった。
…いやね…あなたも、私の妻が恋しいでしょうから、声だけ聞かせてあげます…
いい声してるでしょう…思い出しましたか…
美穂の夫は、少し酒に酔っているようだった。その男の吐く息が、電話の先から腐臭のように
漂ってくるようだった。
…私も酒に酔うとあっちの趣味が出ましてね…
なんの趣味かって…ほら、女を縛ってヒイヒイ言わせるやつですよ…
…美穂の裸体をベッドの上で後ろ手に縛って、乳に縄が喰い込むくらい今夜は強く緊めあげて
ますよ…もちろん、あのふさふさした陰毛に覆われた太腿の付け根を、股が裂けるくらい開かせ
て足首をベットに縛りつけてます。あなたとの不倫のお仕置きですよ…
美穂の胸は、あなたもご存じのように可愛らしいふくらみをもってましてね…だから縄で喰い
緊めると、搾りだされたような乳肉が張りをもつ…
昔は私も、大きいオッパイの女を縛るのが好きでしたが、美穂の薄いふくらみを縛るのもたま
らないものですよ。
その白い肌への縄の喰い緊めが痛々しいくらいで、苛めがいがあるってものです…
それに薄桃色の乳首はわりと大きく、爪を立てて弄くったり、噛んでやったりすると、美穂は
すごく感じるみたいですよ…
私も美穂といっしょになってまだ一ヶ月だけど、ほんとにいい体をしている。もう三十二歳と
いうのに、透きとおるような白い肌をしている…
上半身は少し痩せていますが、下半身から太腿にかけては、噎せ返るようなむっちりとした肉
づきをしていて、あそこの割れ目なんて何ともいい匂いがしますね。
それにあそこの色なんて、まだピンク色ですよ…当然、あなたはご存じでしょうけど…ね。
私も舌が赤くなるくらいそのお○んこを舐めあげてやりましたよ…
…おい、美穂、おまえの元恋人さんだ…ご挨拶してみろ…
電話の先からは、美穂の嗚咽が耐えることなく続いていた…