戻リターン。-2
ある日、コンビニに行こうと外に出た。
すると、一台の車が歩道に突っ込んできた!
歩道には子供が一人で歩いている。
「危ない!!」
俺は即座に【戻る】のボタンを押した。
しかし
次の場面は車が歩道に突っ込んでくる瞬間だった。
(何でだよ!!)
何回やっても同じことだった。
途方にくれた俺は、【一時停止】ボタンを押して、何時間も考えた。
(これしかない。)
静寂の世界の中で、俺は静かに子供に近づいていく。
そして、そっと子どもを覆うように車と子供の間に入った。
【再生】
次の瞬間、俺は自分のアパートの前にいた。
時計を見てみる。
〔12/10 23:40〕
街灯に照らされたゴミ捨て場は、いつもと同じように暗くひっそりとしていた。