マッドな彼女with俺2-1
マッドな彼女with俺2
「駿八」
「何?」
「ちょっとそこに立って」
「ん、この辺か?」
「そう。その辺り。しばらくジッとしてて」
「…まぁ別にいいけど……って!?」
シュパパパーン!
カッカッカッ!!!
「のわぁ!?
何すんだオイ!!」
「ちょっと、ジッとしててって言ったでしょ」
「無茶言うな!アイスピック3本も投げやがって!!
避けなきゃ今頃死んでるわ!!」
「大丈夫よ」
「いやいやいや、どっから来るんだよその自信は!?
後ろの壁に刺さってんだろーが!
アレが俺だったら間違いなく死ぬだろ!
それとも何か?俺はダーツの的か!?」
「駿八」
「何だよ!」
「あんたよく喋るようになったわね。それはそれでウザいけど」
うぅ…こんな生活もう嫌だぁ…
――教室――
「みぃ〜のぉ〜るぅ〜」
「うわっ!?泣きながら抱き付いて来るんじゃねぇ!気持ちわりぃ!!」
「だって……だって……しずっ…しずっ…」
「…また静谷さんに何かされたの?」
「…うん」
「…何やられたんだ?」
「実は…かくかくしかじか………」
「…蒼衣、次の時間は教室移動だったよな」
「うん。そーだよ。
じゃ、さっさと行こうか」
「ちょっ、待てぇ!!
…頼むから無視しないで」
「だって…ねぇ?」
「うむ。それはお前の顔がダーツの的に似てるのが悪いな」