lesson10-5
と、突然、
「あっ、だめ!ダーリン……お願い、前向きがいい。」
と声が飛んできた。
体位について春香から求めてきたのは初めてのことだったので、少し驚いた。
「あぁ、わかったよ。……けど何で?」
「……笑わない?」
黙って頷くと、くるっと体を反転させ、そして恥ずかしそうに切り出した。
「今日、何かすっごく……好き過ぎて……それで、どうしてもダーリンの顔見ながらしたくて、それで……」
視線を俺に合わせずに呟くように……だけど、どうしてそんなことをさらっと言えるのだろう。
愛しいとかかわいいとかそういう言葉では足りない……そう、愛し過ぎる。自分でも頬が緩んでにやけてしまうのが分かった。
「あ〜っ!笑ったぁっ!」
「いや、ちがうちがう!今の春香の言葉が嬉しくてつい微笑んでしまったんだ。」
「ほんと?春香ってバカだなぁ、とか思わなかった?」
「思うわけないだろ。嬉しいって。」
「ん……」
優しく、愛しさをこめて口づけ。春香も腕を絡めて俺を引き寄せる。
ペ○スを握って、春香の中心にあてがい、ゆっくり挿入していく。
「んっ……」
「んん……」
唇は塞がっているので、うまく声にはならなかったが、春香の体にきゅっ、と力が入るのは分かった。
俺の息子は、熱くぬめりのある春香の膣内に呑み込まれていく。
抵抗は無いのに、熱く絡みつき、まるでそこだけ別の生き物のように蠢いいる気すらしてくる。
俺もいつもより感覚が高まっていて、少し動いたら中で弾けてしまいそうだ。
その時、
「……しょだね。」
唇を離した春香が何か呟いた。
「何?」
「初めてえっちした時と、一緒だね。」
「どういうこと?」
「中1のとき、2人で花見に行く、て行ってダーリンの家で、初めてえっちしたの。その時と、いっしょ。」
「あぁ。」
「嬉しいよ、ダーリン……。あれから四年も経つのに、こうして変わらずつながれるの。」
「そうだな……俺も、春香とこうして一つになれて……嬉しいよ。なぁ……そろそろ、動くぞ。」
「来て…あっ……んぅ……だ、ダーリン……す、すごく気持ちいい…の……」
「あぁ……俺もだ。春香、もう……すぐにでも……いきそうだよ。」
「あぁ……んぅ……あっ……あん……」
「くっ!」
限界まで高めて引き抜き、春香の引き締まったおなかに全てを放出する。
「あぁぁっ……はぁ……んっ、はぁ……温かい……」
「はぁ……はぁ……あぁ、待ってな。今、拭くから。」
「うん……」
静かに目を閉じて余韻に浸る春香。
時計はまだ10時を回ったところだ。
さぁ、夜はこれから。せっかく春香と過ごせる記念日、まだ寝るのはもったいない。