小さな恋の物語-1
私の好きな人は背が高くてスマート
足もとっても早い
私はチビでデブ
おまけにノロマ
あの人には見向きもされない
たまに目が合っても、私のことなんかは気にしないでスタスタ行ってしまう
僕の好きな子は小さくてかわいい
それにのんびり屋さんで優しい子
でも彼女はそんな自分が嫌なみたい
僕は彼女といると恥ずかしくて、急いでいるふりをしてしまう
よし
今度からは彼女のペースに合わせて歩いてみよう
「あれっ、時計の針が遅れてる。なかなか長針が短針と重なってから進まないぞ。」