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恋愛武勇伝
【純愛 恋愛小説】

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恋愛武勇伝 第二章 蠢動編-1

自由、自由と、口にするがねぇ。
本当に君は、自由なのかい?
僕の国は、確かに圧政に苦しめられてはいる。

が、圧政なればこそ、自由なんだ。
我々は、全てのもの=行動・言論・宗教=までをも制限されている。
けれども
制限されるからこそメンタルな自由を求め、
その自由を守り抜く為に頑張っているんだ。

真の自由を知っている我々こそ、自由なんだ。

自由・・・何が
自由 なんだろう・・・?

◇◇◇◇◇

愛・・・・・・・何なんだろう?
愛・・・・・・・存在してるの?
愛・・・・・・・言葉だけなの?
愛・・・・・・・信じていたいのに・・・

永遠不滅!って、 ことさ。

もっとも昔のそれは、いや昔のそれとて同じことだろう。
今のように
パッと燃えて、それで結ばれたろうさ。

唯昔は、社会全体・・・いや違うな・・・。
とに角、明るさ・・いや違う。
とに角、安らぎのある生活だったろう。

じゃ、今は無い?
・・・あるょ。
・・・じゃ、何だい!
何がそんなに、悲しい!

「かあちゃんのブルース」
ラジオの討論番組、聞かなきゃ良かった。

主婦の皆さん、現代の主婦は、皆、そうなんですか?
子供には勉強を押し付け、自分はテレビに興じる。

先の短い母ちゃんはテレビを楽しみ、先の長い子供には勉強。

子供が勉強するのは 至極当たり前のことなんでしょうが、いかにも淋しいようで・・

何が一体 そうさせたのでしょうか・・?
発達しすぎた文明に 人間は毒されるだけなんですか・・?
堕落・・・していく・・だけ ですか・・・・・

「狂人の世界」
どんな、なんだろう・・?

◇◇◇◇◇

一つ流れる チギレ雲
仲間と離れた チギレ雲
寂しさをこらえて チギレ雲

月明かりの下 good−night!


独りぼっちの アパートの一室。
空気の入れ替えに 開け放した窓。

連なる家々の屋根の果てに 白い雲を背にした山々がある。
所々に白いものを被り 燃えさかる太陽の光を跳ねかえしていた。

輝く白さに 夕陽の強い光を受けて、雲は大空へと伸びている。
雲に心があるとしたら、恐らく強い連帯意識を持っていることだろう。

故郷の 南国の雲とはまた違うようで、
それでも同じようで・・
いつか見た雲、今日 今 見る雲・・

同じ雲なのに 
ひとつとして
同じ雲じゃない。


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