マッドな彼女with俺1-5
「へ?」
「か、彼女と一緒に帰ってるんだから、手ぐらい握りなさいよ…馬鹿でもそれくらいの空気読んでよね」
…これってまさかデレなのか?
あっ、静谷の顔が赤い。
これはデレだ。
間違いなくデレだ!
稔!お前の言ったことは本当だったよ!
静谷はツンデレだ!!
あぁ、ツンデレというのはこんなにも俺を感動させてくれるのか!
ビバ!ツンデレ!!
「静谷お前ってゴブッ!?」
!!
えっ、何!?
何で俺今殴られたの!?
「ニヤニヤ笑いながら話しかけないで。
ただでさえ気持ち悪いんだから、少しは自覚しなさい」
ひ、ひでぇ…さっきと言ってることが真逆すぎるよ。
「…ふん」
そうして足速に帰る静谷と、
「ちょっ、待って!」
血が垂れ流れている鼻を押さえながら慌てて追いかける俺、真田駿八。
果たして恋人らしくなれる日がくるのであろうか?
「早く来なさい」
「はい…」
続く?