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ルーツ
【女性向け 官能小説】

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ルーツ first-3

「どうやってするの?」と私は近づく彼のモノから上目に聞いた。
「死んでもいい・・」
冗談に彼は好きにしてくれと言わんばかりに大の字になって
私を待った。

やはり私はそれが嫌いではないようだ。
むしろ 好き。
愛おしくてたまらない。そして、私のひとつひとつの愛情表現に
いじらしいほど素直に悶え悦ぶ大人の男に
あふれるほど母性が疼く。

結局その日もそれで終わってしまった。

そんな逢瀬が何度続いたのだろうか
彼は焦ることなく、しかし熱心に私の身を開こうと試みた。
回を重ねるごとに、親密な関係は確かに作られていた。
少しずつ前進を重ねて、全裸で抱き合うまでに至った。
身を重ねて、硬くなった彼のモノを入り口にあてがう。
だけどまだ許せていないのは必ず
「触っちゃいや」と私が言うからだ。

触られるのは恐い 見られるなんてとんでもない。
彼は胸の愛撫から徐々に下に下りていくが
決まって私は
「だめ いや」と彼を押しとどめた。
あるときは、がばっと起き上がり必死に彼を止めた。
「怒る!」だったり「お願いっ!」だったりしながら
どうしても彼に私のそこへは行かせなかった。

手を伸ばしてもだめ 触れることも許されないそこを
彼は笑うでもなく気分を害するでもなく
根気強く私の同意を待っていてくれた。

あるとき、触れることなく
ただ全裸で重なり合い 彼の誇張したものを自分の繁みに感じながら
「そのまま いれて」と頼んでみた。
「触っちゃいや。手で触らないで してみて・・」と。

彼は私の要望に答えるべく腰を引き、私の両足に割り込んで自分のモノで私のそこを探りつつ侵入した。
ゆっくりと、だけど強さも必要で
彼としても指でまさぐり、確信した上での侵入でないその方法に
多少てこずりながら、私の望むように努力してくれたのだ。

少しずつ・・だけど
「あっ・・・入ってくる」入り口さえ入ればあとは優しく前後して
その前後を徐々に奥へと繰り返す。
「ん・・・っ」彼がより近くへ 私より高い位置に身を傾ける。
「くっ・・・、うっ・・」
私もその異物が 彼のモノが 男のモノが
自分すら知らない私の「なか」に一体となっていることを感じ取った。
痛みは不思議となかった。これでいいのか?と
儀式を終える不安を多少感じていた。
大丈夫だったのか?これがあれなのか?
私はちゃんと普通に男を受け入れられたのか?

何もわからなくて 多少混乱していた私の
どさくさにまぎれて 彼は挿入し、動かしながらも
わたしのその部分に触れていた。
(え・・・触られてる)
気づいたときにはもう なんと言うことはない。
だって、結ばれてしまったのだから。
順不動ではあったけど、それはただのこだわりだったのであって
特別拒否する理由はなかったのだから。


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