知的好奇心にて-4
「…ほんと…ちょっと離れて」
「どうして…?」
「俺、今笠井に触ったら…
笠井のこと…めちゃくちゃにしちゃいそう」
…こんな、凶暴な思いになるなんて
いつだって誰よりも優しくしたいのに…
…本当は、笠井をどこにもやりたくない
俺と笠井以外誰もいないところに行きたい
どっかの部屋に閉じ込めて誰にも会わせないでおきたい
…俺以外の奴を、その眼で見ないでくれ…
「いいよ…」
…やめろよ、そんなこと言うな
「私のこと、めちゃくちゃにして…?」
―――止められなくなる―――
俺は笠井を強く押し倒した…
***
いつもと違う荒っぽい動作にドキドキする
すぐそこにベッドがあるのに、そこに向かうのももどかしい
「あっ…斉藤、んっ…!」
齋藤の唇が私の口を塞ぐ
いつもの優しい感じとは全然違う
逃げ回る私の舌を追い詰め、口内を犯していく…
「んぁっ!…やっ…は…さいと…んぅっ」
応じようとする私を受け入れず、息を吸う暇も与えない
もぅ、苦しい…
「…はぁっ…」
やっと離れた唇に、肩で息をしながら齋藤を見る
その目は穏やかで、紳士的な齋藤じゃない…
―――私の知らない顔をしてる。
齋藤…やっぱかっこいい…
「はぁ……んっ!!…」
齋藤が私の首筋に歯を立てて、赤く跡をつけていく
喉に近い、上のほうにも…
「…他の奴、見んなよ、笠井…」
「齋藤…?…んっ…」
「誰にも渡さない…」
齋藤、不安なのかな…?
ごめんね、齋藤…
「私…さい、とうのものだから…」
「そんなの、信じられない…」
言いながら、服と共に下着をたくし上げて、双丘を強く揉む
「ぁんっ…さいと…そん、な強くしちゃ…ぁあん!」
私には抗えない強い力が、骨張った手を通して、斎藤が「男」なんだと思い知らせる
斎藤はいつも大切に扱ってくれてたんだ…
今のこの強引さは、斎藤の私を求める強さ…----?