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夏の終わりに
【教師 官能小説】

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夏の終わりにB-9

「あっ!それ見ちゃったの」
「先生…?」

 彼女は私に近づくと、素早くぬいぐるみを掴んで抱いた。その顔は赤く染まっていた。

「…これ、小学生の頃から使ってて…」

 そう言った篠原の顔は、かわいらしく思えた。そういえば、妹の愛理も枕元にぬいぐるみを並べていた。

 私は意外な一面を見られて、つい笑ってしまった。

「先生も意外と“女の子”なんですね」
「う、うるさいわね!何、笑ってんのよ」
「パジャマのお返しですよ」

 篠原は表情を柔らかくすると、

「…そうね、おあいこね」

 私に笑顔を見せ、“寝ましょうか”と言った。
 ソファをベッドの形にして敷布団とタオルケットを掛けた。

「狭いけどガマンしてね…」

 メインの照明が消え、予備灯の仄かな明るさの中、私達はベッドに横になった。
 身体が触れ合い、息遣いがやけに大きく聞こえる。

 私はといえば、このシチュエーションに興奮していた。

「…ん…」

 寝返りを打って篠原の方を向いた。それに反応するように彼女もこちらを向いた。
 お互いの視線が重なる。瞬間、“私の中の私”が表れた。もう、抑えが利かなかった。

「先生…」

 私は篠原の背中に手をまわして身体を引き寄せ、口唇を重ねた。

「…うん…ん…ん…」

 柔らかい感触に何度も吸いつき、舌を口腔に伸ばすと、彼女も舌を絡ませる。
 私はそれだけで頭に血が昇り、痺れたような感覚になった。

 口唇が離れる。篠原の乱れた息遣いが私を刺激する。

 私はベッドから這い出して明かりを点けた。眩しい光が部屋を明るくする。

「ショウ君…?」

 意味が分からないという表情で篠原が私を見た。

「…先生を見ていたいんです」

 パジャマを脱ぎ捨て、再びベッドで篠原とキスをする。先刻より激しく彼女の口の中を舐め、唾液をすすった。

「…うん…ショウ君…」

 首筋へと舌を這わせる。篠原の息遣いが直接伝わってくる。
 私はネグリジェ越しに乳房に触れた。柔らかい感触と体温が掌に伝わる。


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