夏の終わりにA-6
「…あぁ…愛理…出そうだ…」
そう言って妹の手に自分の手を重ねて激しくシゴいた。
「ぐっ!…あぁっ!」
快感に頭がスパークし、腰へと集中する。私は腰を突き出し、勢い良く精液をほと走らせた。
「あっ!」
白濁した液が妹の顔面から胸元を汚す。
「…ショウちゃんの…熱い…」
愛理は恍惚とした顔で私の精液をヌラリと身体に塗った。
それを見た瞬間、私の心は打ち震えた。
「おはよっス!」
朝7時前、私が部室を訪れると、着替えていた数人が手を止めた。
「正吾、もう大丈夫なのか?」
そう訊いてきたのはチーム・メイトの太田だ。
「ごめんな、迷惑かけて。病院じゃ異常なしだったから、1日休んで楽になったよ」
私の言葉に太田は照れ笑いを浮かべ、
「今日も熱くなるからな…気をつけろよ」
そう告げるとさっさと部室から出て行く。私も慌てて着替えを済ませて続いた。
今日も強い夏の日差しがグランドに注ぎ始めていた。
昼の3時、部活を終えた私達は、手洗い場で汗を拭ってから学校を後にするのだが、
「ごめん!ちょっと急ぐから」
私はそう言うと、部室に置いた荷物を持って正門へと走った。
「おい、正吾!何処に…」
「わるい!また明日な」
太田の問いかけに適当に答え、その場を離れるために走った。
すべては篠原のために。
「ハァ…ハァ…ハァ…」
私は正門から出て行くフリをして校舎の裏側へと回り、中へと入った。そして美術室に続く階段を駆け上がった。
「ハァ…し、失礼…します」
ノックをして昨日同様に中へ入ると、いつもと違う篠原が待っていた。肩まで伸ばしたストレート・ヘアを後に束ね、セルフレームのメガネを掛けていた。
「意外と早かったわね」
「…どうしたんです?その格好」
私が指差したのは彼女の服装だった。首まわりの伸びたクタクタのTシャツにかなり古いふわふわな裾のスカート。そのどちらも淡い色に幾種類もの色染み。