白日夢(はくじつむ)・一 第一章:みいちゃん-15
(七)汗の味
”しょっぱい!”
当たり前の事だが、塩辛いものだった。
しかし、どこか甘さも感じ取られた。
顔中の汗を舐め尽くすと、娘はなおも手に力を入れて来た。
そして俺の唇を求めてきた。
娘の髪を両手でまさぐりながら、俺は娘の欲求に応えてやった。
と、一旦は萎えたはずの俺の肉棒に、又力が漲ってきた。
二十代の若い頃ならいざ知らず、四十の声を聞こうとしている俺にとって、これは驚愕の事だった。
ここ十年来、こんな経験は無い。
女にせがまれても
、”もう若くないんだ、少し休ませてくれ。”
と、逃げの言葉を発するだけだった。
*漲って=みなぎって
「おじさん、スゴイ!
ケン坊よりスゴイ!」
目をカッと見開いて、娘が言った。
「ミィちゃんのおかげだょ。久しぶりだょ、こんなこと。どうだい、もう一回頑張るか?」
俺は、娘の耳元で囁いた。
娘の密壺に挿入されたままの肉棒は、更に怒張し始めている。
娘の返事を待たぬまま、俺は更に奥へと侵入した。
そして体を反転させると、娘に騎上位の態勢を取らせた。
「あっ、あっ、うぅぅ。入ってくるぅぅ、おじさんが・・、あぁぁ深くぅ・・、入、ってく、るぅ。」
娘はあごを突き出し、仰け反るような姿勢になった。
俺は娘の両手を掴み、更に俺の体を少し浮かせた。
V字の形を取ると、腰を上下させた。
俺にとって辛い所作ではあるが、娘を更なる高みに上らせる為に、あえてその所作を続けた。
「うっ、うっ、うぅぅ・・あん・・あんん・・・あぁぁん・・」
娘の表情が、苦悶の色に変わった。
苦しいのではない筈だ。
より深い、恍惚の世界に入っている筈だ。
ますます娘の身体が海老ぞりになり、俺の動きも限界に近づいてきた。
グィッ!と娘を手繰り寄せると、キラキラと光る乳房にむしゃぶりついた。
娘は、雄叫びのような声を発し、俺の頭に手を回してきた。
窒息するかと思える程に、俺の顔をその乳房の中に埋めさせた。
既に、俺にしても没我の境地にあった。