気持ちの比例式(Renewal Version)-11
舌を尖らせ先を突くように刺激を与える。手はゆっくりと上下にさせる。
裏側を根本からゆっくりと何度も何度も舐めあげる。
唇で裏側を挟むように早めに上下させて上目使いで男みるがやはり微動だせず。
女は自棄になった。いきなり全部をくわえ速いスピードで上下させる。手も強めに握り上下させる。
裕也はどうすべきか考えていた。
ここでこの女とヤルべきかどうかを。ヤレばこの女を満足させ手のひらで踊らせるコトは簡単だ。
しかし、瑠華を裏切ることになってしまう…。
「ここから先は俺がやってやる。全部脱げ。」
樹李は勝ち誇ったような笑みで
「わかったわ…」
と答えた。
そして樹李を組敷いた。
すると突然、裕也は樹李の手首をベットにくくりつけ、シャツで目隠しをした。
「縛られてるほうが燃えるだろ?」
それだけいうと女の答も聞かずに愛撫を始めた。
「もう濡れてるじゃないか?挿れるぞ」
もちろん女の意見は聞かない。
―ズボッグチュ
「っあぁぁー!」
何度も何度も深く挿入する。
「さっさとイケ。手間をかけさせるな」
「あっ、そんなっ…あっ…あーっあっんっあ…イッ…ク…イック!イクイク」
女は痙攣してイッた。
「さっさと帰れ」
それだけ言うと裕也はテキパキと着替えをして部屋を後にした。
―ガサゴソガサゴソ
「やっぱりな…」
―キーンコーンカーンコーン…
何もする気が起きない。
昨日の今日だもん…。
もう、今日は早退しよう。
「撫子…。今日はしんどいから早退するね」
トボトボと撫子の机に近寄った。
「えっ?あ?うん…。気をつけて…」
撫子は理由を聞かなかった。
一人で玄関に向かう。
数学準備室に近づく。
自然と速足になってしまう…。
どうして玄関までの廊下はここしかないの?
―ガチャ
「っきゃ!」
いきなり腕を引っ張られ、こけそうになる前に部屋の中に連れ込まれた。
―バンッ
「いっ、痛…」
あまりにも突然だったので目をつむってしまった。
目を開けて目線を上に向けると…
「……」
沈黙の時間が流れた…。
「鍵…。ポストに入れただろ?どうして?」
目の前には、今まで避けていた人がいた。
「……」
「瑠華?」
こんな悲しい声の先生聞いたことない。いつも自信に溢れて、強気の先生が…。
「…必要ないから…。」
「…ごめん。」
私は目が点になった。我が道を歩く先生が自分が正しいといつも思ってる先生が謝ってる?!
「謝らないでください!何も言ってくれないのに!もう私は先生とは関係ありません!先生が誰と会ってようが付き合ってようが!!離してください!近寄らないで!振り回されるなんてゴメンよっ!」
今まで誰にも言えなかったものが一気に溢れ出す。もっと言いたいことはある。
でも、突然すぎたし先生の様子もいつもとちがうしうまく言えない。
「今はまだ全部話せない。けど一週間後には必ず全部話すから…。」
「どうしてですか?!今、話してください!先生にはわからないでしょう?!私が、どれだけ辛いか!先生はいいですね、強いし余裕だし大人だし。私はまだ高校生なんです!先生からしても私まだまだ子供なんですよ?!もう、これ以上傷つきたくない…傷つけないでくださぃ…」
だんだん、鼻のあたりがツーンっとなってきた。涙がでそう…。
けど泣いちゃだめ!泣くな私!
「瑠華の前じゃ俺…大人げないし余裕もない…。風谷の件も…」
「えっ?」
何のことだかわからなかった。
「ごめん。今はこんなコトしか言えない。誰に何言われても信じるな。絶対にこれ以上、瑠華を傷つけないようにするから。頼む俺を信じてくれ…頼む…」
そういうと、優しく抱きしめられた。