好奇心より強く-2
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放課後、私は図書室でレポート作成に使う資料を探していた。
すぐに見つからなかったので、カウンターに行った。
「あのー本を探してるんですけど」
「はいはい。あー…この本は利用者少ないからね。A棟にはないみたい」
図書委員の女の子は、説明しながら隣のB棟の地図を書いてくれた。
「B棟は少し遠いけどたぶん第二資料室にあると思うから」
「はーい」
隣のB棟は『資料の管理』という名目で使われているけど、実質物置代わりだった。
先生も生徒も滅多に行かないし、私も行くのは初めてだった。
めんどくさいなあ。
静かな校舎の中をうろうろして、やっと資料室を見つけた。
「第二…第一だっけ?」
とりあえず順番に開けようとすると、中から声が聞こえた。
(気のせいかな?でも、確かに…)
「…あっ……はあっ…」
「!」
誰かの…喘ぎ声…?
私は迷った末少しだけ扉を開けた。
中では、男子生徒が椅子に座って手を上下に動かしていた。
(えっ…齋藤?!)
確かに齋藤だったが、いつもの穏やかな雰囲気からは想像のつかない姿だった。
「ん…ふっ……あぁっ…」
いきり勃ったモノを手で勢いよく扱いている。
(嘘…あんなに上向いちゃうんだ。おっきい…)
何よりも齋藤の表情から目が離せなかった。
「あっあっ…はぁ…!」
自分で触ったときよりも、えっちな小説を読んだときよりも、自分の中心が熱くなっているのが分かった。
「…んっ……あっあぁあ!」
齋藤がきつく眉根を寄せた途端、齋藤のモノから白濁した液体が勢い良く飛び出した。
私の下半身がじゅん、と熱くなるのが分かった。
(何、これ…)
しばらくして齋藤が服を直して立ち上がったので、あわててそこを立ち去った。