若者よ、大志を抱け-3
『・・・えっ、上田!?』
「近藤君…。」
『・・・』
アタシは耐えきれなくなり、本も受け取らず、本屋から飛び出した。
ちょっと見るだけのつもりだったのに…。
いいんだもんっ。
負けないんだもんっ。
明日はアタシの風が吹くんだからっ!(泣)
その日、一人の少女の恋は儚く散っていった。
レジには、呆然とする近藤君と、ニッコリと微笑むお姉さんだけが残されていた。