君に捧げるアイシテル-7
「いつもの声も好きだけどさ、怒った声も萌えるなー。あと、さっきの泣き声なんか加虐心そそられちゃうね。今からもっと色んな『声』、聞かせてもらうから」
冷や汗が、背中を流れる。
忘れてた。
この人が声大好き人間だってこと。
「あの…、先生…?」
「今度からさぁ、2人のときは『謙介』って呼んでよ。あっ、『謙介様』でもいいよ、萌えるから」
「………」
「で、番号教えるから毎朝電話してよ。そのときに『愛してる』って好きなだけ言ってくれればいいからさ」
だって俺のこと『アイシテル』んだろ?
「…気持ち悪いんだよっ!!この変態!!!」
あぁ、私は一体、何やってるんだろう。
こんな気持ち悪い人を好きになって。
でも、それも居心地悪くないなんて言ったら調子に乗るから、内緒にしておこう。