僕らの日々は。〜東の海の眠れない俺ら〜-6
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「おっまたせー!」
「ごめんね、待ったかな?」
「……エロい目で見たら埋めるからね」
着替え終わった女子達と合流。
あえて詳しく感想を語ることはしないけど(というかしたら変態だろう)、皆よく似合っていたというか、可愛かったというか。
ありていに言えば、来て良かったなぁってコト。
「んー、それにしても」
人が溢れるビーチを眺めて狭が呟いた。
「あれだけウワサになった割には、いねぇなぁ」
「何がだよ?」
「いや、ス〇ード社のレーザ〇レーサー着て泳いでるやつ」
「いるわけねえだろうがアホ!なんで海水浴場で競泳用水着を着用するんだよ!?」
「だって着るだけで世界記録連発だぜ!?」
「プールに行け!」
いや、確かにいるけどさ。海水浴場で全力でクロールしてる人とか。
さすがに世界記録は狙ってないと思うが。
…と、一葉が手を挙げた。
「とりあえず、ビーチバレーでもしない?ちょうど3対3ができるし」
「ビーチバレーか。うん、いいけど……道具は?」
「海の家で貸してくれるってさ」
そういえば、狭が調べてきた紙の中にそんな事が書いてあったような。
「よっしゃ、やるか!……やるからには何か賭けないか?」
「賭けか……。燃えるわね!」
狭の提案にノリノリの一葉。楽しそうだなぁ……。
「で?何賭けるんだ?昼飯とか?」
「そうね……」
安良の問い掛けに、真白さんはしばし考え、
「男子チームが勝ったら私達が昼食を奢るわ」
「あん?男女でやるのか?別にいいけど……そっちが勝ったら?」
「女子チームが勝ったら、……あそこに島が見えるわよね?」
「見えるけど……何だよいきなり。島がどうしたって……」
「男子チームはあそこまで潜水で往復しなさい」
「死ぬよ!?」
ちなみに島までは、目測で1kmくらい。
……うん、多分死ぬな。
「アホか!何で俺達の罰ゲームはそんなにハイリスクなんだよ!?」
「いいじゃない。お金かからないんだし」
「命は掛かってるけどな!」
……結局、男女混合チームで昼食を賭けて戦った。
結果は……うん、僕と安良と満月さんの財布が少し軽くなったんだけども。