SHOCK-8
☆☆☆☆☆
例えばすごくテンションが上がった時、笑いが止まらなくなる時ってない?
もう何してもおかしくて何に笑ってんのかも分かんなくなるくらい楽しい、みたいな。
まぁ、あろうが無かろうが今のあたしたちは正にそんな状態なんですよ。
「しょーりゅーけんっ!」
「ギャッハハハ!」
どうよ、このレベルだよ!?このレベルで大爆笑だよ!?
下らないの分かってんだけど笑っちゃうんだよねー。
「うひー腹痛いーっ」
「い、息出来な…ひっ」
「はどぅーけんっ!」
「どぅーてっ!」
もう外の音何て聞こえまセン。今何時かも分かりまセン。笑い声しか聞こえまセン。
「アッハハハ!麻雀したーい!」
って、ぇえ!?いきなりそれ言うか?
「あ、そういえば深雪兄貴から麻雀教えてもらったんでしょ?」
「そうなんだよねぇ。もうハマっちゃって」
麻雀か…。出来たらかっこいいよな。
「よし、やろう!」
「じゃあ準備しよー!」
あたしたちは急いでテーブルの上を片付けると麻雀セット?を持ってきた。
深雪が緑の板の上に牌を並べてあたしたちに色々教えてくれた。
深雪の真似をして二段になっている牌を両手で挟んで下ろした。琴乃は手に力が入りすぎたのか牌を思いっきりぶちまけた。
「まぁ、とりあえず形になった訳で。ていうかあたしも良く分かんないんだよね〜」
「おい!」
じゃあ誰も分かんないじゃん!
誰もが諦めかけていたその時、深雪の部屋のドアが思いっきり開いた。
★★★★★
「う〜眠ぃ〜」
ジンがごろんと床に寝転がった。
「あれ?麻雀ねぇじゃん」
キョロキョロと辺りを見渡す晴生。いつもならこの部屋にあるのに今日は無い。
深雪なら知ってるかな?
「ちょっと待ってろ。深雪に聞いてくるわ」
「その前にビ●ラディン外せば?」
「あ?いいよ、面倒くせーぃ」
俺は襖を開け部屋を出ていった。
階段を上がり深雪の部屋のドアを開ける。
「おい、みゆ…!」