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SHOCK
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SHOCK-7

★★★★★


飲み始めてだいぶたった。もはやイヴじゃなくなりそうな時間帯じゃん。
ふとジンの横にある白いマフラーが目についた。

「これ誰のマフラー?」

俺はびろんと伸びるマフラーを掲げた。
何か年期入ってるっつうか不恰好なマフラーだな。

「これ俺のマフラー!」

晴生は俺の手からマフラーをもぎ取った。

「それ、千恵の手作りのマフラーじゃねぇ!?」

彰文がマフラーを指差す。
晴生の元カノ千恵…。いや、まさか。別れて一年経ってんだぞ?今さらまだ千恵の手作りマフラー持ってるだなんて…。
「そうだけど?」

ぇぇええー――――っ!!

「ギャハハハやっぱり!」

彰文は手を叩いて笑った。

「うぜーっ!お前うぜーっ!」

ジンもゲラゲラ笑っている。

「いいじゃん!そこにあったんだからいいじゃん!」

もはやそこにある時点でうぜえんだよ。
手作りマフラーも重いと思うけどそれ以上に重たい。

「仕方ねぇな、これは俺が貰ってやるよ」

「やめろ!俺のメモリー汚すんじゃねぇ!」

俺は晴生の手からメモリーをもぎ取った。

「お前のメモリーこうしてやる!」

俺はメモリーを自分の頭にぐるっぐるに巻き付けた。

「ビンラ●ィン!」

「やめてぇぇぇぇぇ!!」

晴生の断末魔がこだまする。

「アッハハハ!ハハッ、はぁ。あー麻雀してぇ」

おい、彰文。今の流れどうねじ曲げて麻雀出て来た?

「おっいいねぇ。大地んち行こうぜ」

まじ?

「あっ、俺こないだ負けたから勝たねぇと!」

メモリーはもういいのかよ!麻雀に負けるなんてどんだけ儚いメモリーなんだよ。

「まぁいいか。今日親いねぇし。家で二次会すっか!」

俺たちはほろ酔い状態で店を出た。もちろんビン●ディンのまま。


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