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SHOCK
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SHOCK-4

「この道見たことあるし…。あ、ここ右」

はーいと言って琴乃が曲がる。
うん、やっぱ見たことある。確かこの道…。

「あっ、あった」

「何?」

あたしは数メートル先にある居酒屋を指差した。

「深雪んちこの通りだよ、もうすぐ着く」

「あ〜、何かそんな気してきた」

あんたどんだけ記憶力無いの。

「ねえちょっと」

琴乃が面白いものを見つけたとでもいうようにあたしの肩を叩いた。

「ん?」

「あれ」

琴乃は顎で例の居酒屋を指した。いや、正しくは居酒屋の前でケータイで何やら話している男の人を指していた。「いや、6時だろ?」「7時?俺あと一時間も待つのかよ」などと言っている。

「あれ絶対待ち合わせ時間間違えたんだよ。おバカだねぇ」

男の人は身ぶり手振りで電話に向かって話しかけていた。あの人がこれから一人で待ち合わせの相手を待つところを想像して吹き出してしまった。


男の人を通り過ぎしばらく歩くと見覚えのある家が現れた。

「ここだここだ」

「うん、見たことある。間違いなくここだ。深雪んちっぽい」

遅っ。確信すんの遅っ。てか、ぽいって何?そこ詳しく聞かせて欲しい。
とりあえず、あたしは一応表札を確認した。

「大久間。よし、ここ深雪んち」

ちらっとケータイで時刻を見ると6時半ジャストだった。

「入ろっか」

「うん」

呼び鈴を鳴らそうとした時がちゃりと家のドアが開いた。


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