夏の終わりにA-7
「…止め…それ以上したら…元に戻らない…」
苦悶の表情を浮かべる私を、妹は不思議なモノでも見たような顔をする。
「元に戻らないって…どういう…!」
そこまで言って愛理は気づいたようだ。私の中で、激しい欲求が頭をもたげた。
「…ねぇ?どうすればいいの」
「ボクのを握って。両手で…」
愛理はおそるおそる両手を伸ばす。小さく柔らかな掌が私のペ〇スを包み込む。
「…はぁ…あ…それから、ゆっくりと…前後に動かして」
「…こ、こう?」
両手が前後し始めた。愛理は不安気な顔で私を覗き込む。
「…いいよ。そのまま…」
快感が私を襲う。篠原と違うぎこちなさに、私の興奮度は増した。
「…もっと強く、速く!」
そう言うと、いつの間にか愛理を引き寄せていた。
「…ショウちゃん?な、何」
顔を引きつらせる愛理。私は耳元で囁く。
「…エリ…ボクも見たんだ。オマエが四つん這で…パンツに…」
次の瞬間、私はキャミソールを捲り、短パンの中へと手を滑り込ませた。
「…やぁ…ダメ…」
愛理が私の腕を掴む。
「自分だけ…触るなんて…ずるいじゃないか…」
私は指先をパンツのフチから徐々に奥へと入れた。温かくしっとりとした肌の感触が伝わってくる。
「…ん…ぅん…」
愛理の手から力が抜けていく。私はさらに指先を進めた。
「…エリ…もう1度…握って」
妹は私に言われるまま、再びペ〇スを刺激し始めた。
私の指先は下腹部奥の膨らみに触れた。
「…ん…ショウちゃん、もう少し…奥に…」
「…こう…か?」
言われるままに指を進ませ、わずかな突起に触れた途端、
「…あっ!」
愛理は跳ねるように身体を反らせた。
私の指が突起を撫で回す。愛理が両手を激しく前後させる。
「…ぅん…ショウちゃん…ん…」
「…はぁっ!ああっ!」
絶頂に達し、勢い良く飛んだ精液が妹のキャミソールを汚す。
「…ハァ…あぁ!…んん!」
愛理も潜った声で叫ぶと、足を震わせてその場にへたり込んだ。
兄妹で性器をまさぐり合い快楽に耽る。普通ならタブーと思われる事だが、当時の私にはそんな考えはなかった。
ただ、欲するままだった。