7番目の月〜Ruby〜B-1998--12
答辞を書くの、大変だったろ?
自分の事ばっかり考えて、千華の為に泣いてやる事さえも出来なかった俺
後悔って惨めだな
女の子を好きになるって惨めだな
神様、こんな時だけスイマセン
俺に未来を教えて下さい
明日を教えて下さい
じゃなきゃもう一度、ガキの頃に戻してやり直しさせて下さい…
誰かに声をかけられた気がする
知らない人が傘を差し出した気がする
だけど俺は、闇の降りる雨粒の中で、いつまでもいつまでも校門の前に座り続けていた