SLOW START ]〜海原悠樹〜-1
「晶さんが好きです。良かったら彼女になって下さい。」
俺は人生で初めての告白をした。
膝が震えた。
家までの帰り道、今までの恋愛が蘇る。
正直、俺は物心ついた時からそれなりにモテていたと思う。
自分から動かなくても周りには常に誰かしら女の子がいる。
嫌味に聞こえるかもしれないが事実で、自分では当たり前のように思っていた。
高校に入るとすぐ年上の彼女が出来た。
彼女は二歳上…
綺麗な茶色い巻き髪に、ハッキリした美人顔で人気があった。
告白されて悪い気はしなかったし、密かに憧れていた事もあり二つ返事で付き合った。
彼女は中学の頃にもいたが、比べものにならないくらい先輩は大人に感じた。
俺の初めては全部先輩だった。
舌を絡めるキスも…
自分の体の感じる場所も…
女の体は柔らかいということを知ったのも…
体だけではない。
表情がコロコロ変わり可愛い笑顔や大人な顔、甘えてきたと思ったら冷たくなったりする…
一緒にいて楽しかった。
俺は先輩に夢中になっていった。
与えられる快感は無限に感じられて、先輩に求められれば全て応えたし俺もまた求めた。
「…先輩…これ?」
「あ!そこ…ぁん…はぁ」
保健室は2人にとってラブホテルのような場所だった。
保健医はたまに顔を出すが忙しくなければ定時前に帰ってしまうため、よほどの怪我でもしない限り誰も保健室には来ないのだ。
ベッドにはYシャツのボタンを外し、ブラジャーをたくし上げ胸を露わにした先輩が短いスカートから伸びる脚を限界まで開き恍惚の表情をしていた。