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夏の終わりに
【教師 官能小説】

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夏の終わりに@-1

それは昔の思い出。

 ある暑い夏の日、私は部活を終えて帰宅しようと校舎を出た。
 突然降ってきた大粒の雨は灼けた大地を叩き、土埃の混じった匂いが一気に広がる。

「…あっ、降ってきたか」

 空を仰げば一面を黒雲が覆い、先の方から雷鳴も聞こえている。

「…ハァ…びしょ濡れだ…」

 仕方なく校舎に戻り、軒下からうらめしいげに天を仰ぐが、雨足はさらに増して雷も近づいてきた。

「しょうがない、部室で止むまで待つか…」

 私は校舎の中を通って部室へと向かった。
 校舎から渡り廊下を抜け、部室手前にさし掛かった時、私は異様な声に気づいた。

「…ああっ!…んっ、はぁ…」

 それは部室手前にある体育用具倉庫から聞こえた。私は何だろうとそっと近づいた。

 そこには、半裸で抱き合う男と女の姿があった。

 私の身体は金縛りにでもあったかのように動けなかった。しかし、見開いた目は、その光景を捕えて離さない。
 ぶつかり合うように激しい動き。女の声は激しく、それに男の潜もった声が混じりあう。

 中学1年の私にも、それが何をしているのかは分かった。
 私のモノはいつの間にか熱く、硬くなっていた。

「…あっ…ああぁっ!…」

「…あぁ…い、いくよ…」

 2人の動きはさらに激しくなり、摂那の声をあげた途端、バッタリと倒れ込んだ。重なりあったまま、荒い息遣いだけが外に漏れていた。

 その時だ。男の下になっていた女がこちら側を見て、私と目があった。

(…あれは……)

 女は4月からうちの学校に赴任した、篠原という美術教師だった。

 私は反応する事が出来ずにいた。たぶん、間抜けな顔をして彼女を見ていただろう。
 ところが篠原はというと、目が合った時は少し驚いた様子だったが、すぐに口の端を上げて薄く笑ったのだ。

 その顔を見た途端、私は怖くなり、その場を離れて部室へと逃げ込んだ。

(…なんで、あんなところで…)

 私は幼い頭で思考を巡らすが、答など出るはずも無かった。

「…なんで…こんな…」

 見てはいけない物を見てしまったという罪悪感とは裏腹に、私のモノははち切れそうだった。

 私はおそるおそる股間を触わってみた。

「…うあっ…あぁ…」

 今まで無いほどの気持ち良さを私は感じた。頭の中では先ほど見た光景が思い浮かんていた。

 私はズボンのファスナーを降ろしてパンツの中から引き出した。
 いきり立った自分のモノは天井を向き、先の方は真っ赤に腫れているようだった。

 私は自分のモノを握った。


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