「受験監視制度」-1
20**年
世の中には犯罪や汚職事件が多発していた
東○大学や京○大学出身のエリートまでもが何らかの犯罪に関わっていた
いくら学力が高くても、立派な人間であるとは限らない
そして、そんな世の中を“修正”しようと受験制度は大きく変わった
学力だけではなく、芯から“エリート”の人間だけを合格させるために…
街でゴミ拾いをする少女
電車でお年寄りに席を譲る少年
みなが笑顔で自ら進んでよい行いをしている
見えない誰かに怯えながら
誰が見ているかワカラナイ
どこかのお偉いさんが言った
「本当に賢い人間というものは学力だけではわからない。だからその人が大学入試を受けるまでを見て、判断しよう。
」
その声より『受験監視制度』は施行された。
監視される人は自分を監視している人が誰なのかわからない
だからいつも善い行いをしていないといけない
最高の大学に入って立派なオトナになるためには…