「プレゼント」-2
私、もう駄目みたい…
あなたがこの手紙を読んでると言う事は…
あなたと出会えて本当に良かった。
こんな私を好きになってくれてありがとう。
あなたと一緒にもっと生きたかった。
あなたの子供と三人で公園に行くのが夢だった。
けど、もう無理…
自分の身体は自分が一番よく分かるから…
あなた…
今までありがとう。
愛しています…
あなた…、あなた…、あなた…
死ぬのは怖いよ…
私の事を好きになってくれて、本当にありがとう。
そして…
さようなら
俺は声を出して泣いた…
それから数日後の6月30日。
俺の誕生日であり、その日に結婚式をあげる予定だった。
彼女の写真を見てる時に、電話がけたたましく鳴った。
「本日、ご依頼通り、限定車の納車で伺います…」
「納車だって? 何の事だい?」
まさか…
仏壇に飾る彼女の写真が微笑んで見えた… 完