想いの先に-1
あなたに会ったのは、ほんの少し前。
私はあなたを、いつのまにか目で追っていて‥
いつのまにか‥心を奪われていたの。
私は驚くくらい、あなたに恋した。
話をしたことも、目もあったことも、なかったのだけど。
自分の単純さにひどく落胆して、渇いた笑いがでる。
だけど、それでも芽生えた小さな想いは‥あなたに向かった。
あなたは私を知らなくて。
あなたに存在を知ってもらったとき、私は‥泣いた。
あなたが好きで、好きで。苦しいほど、愛しい。
そんな感情を砕けるようにぶつけたから。
あなたを知っていって‥話せば話すほどに諦められない。
あなたは人一倍優しくて、酷い人。
少し自惚れる私に、必ず痛い施しをしてくれる。
あなたを想うほど、この気持ちは行き場がなくなる。
あなたを諦めなくちゃいけないと思うほど‥あなたが愛おしい。
あなたを好きで苦しむよりも‥あなたを諦めるほうが、苦しい。
今日も私は、あなたを見つける。
視線も想いも、先にいるのはあなただけ。
私はあなたが好きです。
だから‥誰よりも、幸せになってくださいね。