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ーアイシテルー
【青春 恋愛小説】

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ーアイシテルー2-2

「んっ!」


(遅かったっ!!)

気づけば2人の唇が
重なっていた。

バッ

恵はすぐ後ずさりして
キスから逃げた。

「ちょっ!…と」

ふと真士の顔を見ると
少し悲しそうだった。


(やっちゃった…かも。)

「あ、あの…」


「…そんなに嫌?」


「え?」

真士は恵の方に
じりじりと寄っていく。

「キス、とか」

距離を保つため
恵もじりじり後ろに
下がっていく。

「え、い、嫌っていうか…」




トンッ


「!」

恵の背中が壁に
ぶつかった。
逃げ道がなくなった。





「俺も意外と
 デリケートやねんで?」

真士は恵の髪に
指を絡ませる。

「…っ」


「恥ずかしがりなんやとか
 慣れてないんやって
 わかっててもやっぱ
 ちょっと思ってまうねん。

 そこも恵の
 いいとこやのに。
 ごめんな。
 俺情けないなー…」



真士が恵から
離れようとした瞬間

恵が真士の服の裾を掴んだ。


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