ーアイシテルー-1
山野 恵
地元の公立高校に通う
17歳の女子高生。
男っぽい性格ではあるが
気さくなので、誰とでも
フレンドリーに話すような
「男らしい女」である。
身長160cm、体重50kg
と少し細身の体型だ。
こげ茶色の
ショートカットの髪を
ワックスでセットして、
私服高のためジャージを
着て、今日もバスケ部の
朝練に向かう。
小学校の頃から続けている
バスケは.もう今年で
10年目になる。
「ふぁ…眠た…。」
夏休み明けの
まだ残暑の残る中、
少し憂鬱な気分で
電車に乗り込む。
携帯を見てみると
メールが来ていた。
「今日放課後喋らへん?」
同じクラスの男子バスケ部
真士からだった。
恵の好きな人でもある。
「いーよ。」
恵は高鳴る胸の鼓動を
抑えつつ、ニヤけ顔で
学校へ向かった。
ー放課後ー
自転車に乗って
約束の公園へと向かう。
着いて辺りを見回すと
ベンチに座っている
人影が見えた。
近付いていくと
坊主頭に帽子をかぶり
TシャツとGパンを来た
真士が座っていた。