投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

夏の始まり、夏の終わり
【大人 恋愛小説】

夏の始まり、夏の終わりの最初へ 夏の始まり、夏の終わり 11 夏の始まり、夏の終わり 13 夏の始まり、夏の終わりの最後へ

夏の始まり、夏の終わり(前編)-12

こんなことをしても…男は私を嫌いになるだけだ。

そう分かっていても…やめられなかった。





どうせ自分の物になるわけもない大切な物だから



刹那でもいい…

一瞬でも自分のものにしたい…


敢えて言うなら、私はそんな気持ちだったのだろう。


酒の勢いもあるのかもしれない…



男に感じ取る…東京という空気のせいで

私の心の中は、過去と今の全ての黒いもので満たされてしまっていた。




どうしてあの時、あの子を裏切ったのだろう…


どうして私は、あの子を裏切れたのだろう…


何故、真実を見つめることが出来なかったのだろう…


私は…逃げ続けているのか?


東京から逃げれば済んだのか?





私が望んだ未来はなんだったのだろう



私は、この男に嫌われても仕方ないのだ…

私はそもそも、愛されるわけなどない…





確かに愛していてくれていた、あの子ですら裏切った私を

誰が愛してくれるというのだろう?




私は裸のまま、男のものを口に含み…

しばらく遊戯を続けた後、男の上に跨った。

しかし男の顔からは、疲労と嫌悪しか感じ取れなかった。


夏の始まり、夏の終わりの最初へ 夏の始まり、夏の終わり 11 夏の始まり、夏の終わり 13 夏の始まり、夏の終わりの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前