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FULL MOON
【OL/お姉さん 官能小説】

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FULL MOON act4-5

「どうしたの?」

尋ねても俺の顔を見ると笑いながら、

「何でもありません。さ、行きましょう!」

と、促す。


うん…、と渋々行きたがっていた雑貨屋へ向かうも、なんだか口数は少なく…。



「なんかあったの?」

再度聞いてみる。


「…何もないっていってるじゃないですか。」


ムッとした答えが返ってくる。

「絶対なんかあったから暗いんじゃないの?」

「暗くなんかないです!」


さすがに若干の苛立ちを覚えた俺はそれ以降なにも言わなかった。

…そのまま喋らない時間が続くと、彼女は涙目になり始める。


「…めぐちゃん。」


彼女はズッと鼻を鳴らす。

「…なんですか?」


さすがに俺も不安になってくる。…もしかしたら彼女は俺との付き合いに限界を感じているのかもしれない。別れをきりだすのを迷っているのかもしれない。そんな思いを抱かせているのか?彼女を元カレがしたみたいに泣かせるのか?


「…俺と付き合うのイヤ?」


そういうと、目を見開いて、叫びとも似た声をだした。


「そんなのそっちが思ってるんじゃない!!」


「………は?」




聞くと、「まだ彼女いない」という嘘を岡田絵里は嬉々として皆に話し、「あたし彼女狙う!」などと豪語していたらしい。彼女は、その言葉にショックを受けたのだ。


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