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FULL MOON
【OL/お姉さん 官能小説】

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FULL MOON act4-4

彼女の咥内へ舌をいれてまんべんなく犯した。彼女はまだ夢心地なのか「ふん、ん」と甘い声を漏らすばかり。…受け入れているのだろうか。


ちゅ、と唇をやっとの思いで離し、これ以上手を出さないようにもう一度抱きしめた……しかし逆効果だったらしい。
シャンプーの香りがふわりと鼻をつく。柔らかい体の感触が伝わる。服の下の、もっと柔らかい場所や魅力的な部位を想像してしまう。
…白い肌の彼女の胸はどんなだろう?その下を触ったらどんな声で鳴く?一体どんな顔で…


ムラムラと、欲望が湧いてくる。危険だ。

そう思っても無駄だった。彼女が目覚めて、彼氏のことをまだ想っていることや、先ほどのキスを完全に忘れていることが引き金だった。
気付いたら押し倒していた。

――ようするに嫉妬だ。

恥ずかしい。こんな年にもかかわらず。
年下の女の子に…。





「高坂さん、この珈琲の機械なんですけど………高坂さん?」

「あ、はい。なんでしょう。」


仕事中だった。アルバイトの岡田絵里は不思議そうに見つめてくる。


「最近考え事してるとき多くありません?なんかあったんですか?」


「いや、何もないよ。それで?」


「…彼女でもできたとか。」


ドキ、とするが顔には出さないように努める。この子は、たぶん俺のことを好きなんだと思う。この間の飲み会など、酔ったふりをして腕を絡めてきた。年上の社員、結城さんがいやらしくこっちを見て「お持ち帰りしちゃいなさいよ」と、目がそう言っていた。俺がそんなことをしない、と分かっての行動だと思うが。


本当は、できたと言いたい。しかし、つめよってくるのは目にみえている。

――誰ですか!?


きっと岡田絵里という人は自分が納得するまで追求をやめない。
心の中でため息をつきながら答える。


「できてないよ。」


瞬間、彼女の顔は分かりやすく明るくなり、流暢に話し出した。「なんかホットつくる時に変な音をだすようになって…」仕事場で彼女と付き合うのも大変だな…変な思いを抱きながら、俺は変な音をだす機械を調べていた。

数日後、彼女と出かける約束をした。
待ち合わせの時間、彼女は10分前に来ていて、なんだか暗い顔をしている。


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