還らざる日々V-1
尚美の激しい愛情表現に、一生のモノは熱く硬くなる。
だが、身体とは裏腹に彼の気持ちは萎えていた。
それを敏感に察したのか、彼女の舌が止った。
「…何だか…しんどそうやね。仕事キツい…?」
一生は尚美の身体から離れると、ベッドに横たわる。
「…ああ…今が正念場だ…うまく行けば…会社に利益をもたらすんだからな…」
尚美は身体を起こすと、バックからタバコを取り出して火を着けた。
「お前…タバコ吸うのか?」
唇からゆっくりと煙を吐く。
「3年くらい止めてたんやけど…また吸いだしたんや…」
「何故?」
尚美は気持ちとは反対の、微笑みを一生に見せる。
「なんでやろ。最近、色んな事が重なったからかな…」
そう言うとベッドから起き上がり、部屋の隅に置いた灰皿でタバコを消した。
ベッドに戻ると、一生の口に舌を這わせてきた。彼の口中にニコチンの苦味が広がる。
彼女は毛布の中に潜り込んだ。彼の胸元から腹部へと舌を這わせていく。
尚美の愛撫に身を委ねながら、一生は聡美の事を考えていた。
〈あとわずかしかない。出来れば、毎日でも会いたい…〉
ふと、そんな考えがよぎる。
そんな中、尚美は、彼のモノを舌で舐めあげると喉元まで一気にくわえた。
ベッドの下手に頭を向け、一生を跨ぐ恰好で首を振る。彼女の尻が目の前に迫る。ソコはすでに濡れそぼっていた。
一生の頭の中で何かが切れた。途端、彼は尚美の尻を左右から指で広げ、ソコに吸いつき舌を絡ませる。
毛布の中からうめくような声が上がったかと思うと、切なげな声を鼻から発した。
充分な前戯の後、バックから責める一生。昨夜の光景が甦る。
尚美は彼のグラインドに合わせて腰を振っていた。
気力をふり絞り、一種、義務を果たすべく激しい動きをする一生。
彼女はそれに耐えきれないのか、悦びの声をあげて瞬く間に絶頂に昇りつめた。
肉壁が収縮し、一生のモノを締めあげる。彼はそれ耐え切れずに果てそうになる。
一生は寸前で尚美の膣内から引き抜いた。
「…ハァ…膣内(中)に出してもエエのに… 私、大丈夫やから…」
一生は早い息使いを繰り返しながらも無言だった。
「シャワー浴びてゴハン食べに行こ!今日は私がおごるわ」
2人はシャワーを浴びると、夕闇の迫る外へと出掛けて行った。