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過ぎ去りし日々
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還らざる日々T-7

 ある日の夜。

 一生は自室のベッドで尚美との関係を持った時の衝撃を、頭の中で思い出していた。

 あの時、彼女の甘い声に理性が飛んでしまった一生は、両手を首に回してきた彼女の身体を、その場で押し倒した。

 お互いが唇を重ね合わせ欲望のまま舌を絡ませる。彼女のベッドマナーは激しいモノだった。

 一生が彼女の膣内に入ってからは、悲鳴にも似た声がバスルームを占領した。
 手足を彼に絡ませ、背中に手をまわし、唇を求めようとする様は、まさに全身で愛してくるようだった。

 時折、昇りくる快感に耐えきれず、声と共に首を激しく振る。
 背中にまわした指が、爪を立てて一生の身体に食い込んだ。

「…痛てて…」

 一生は、尚美の手をほどこうとするが全く気づいてないようで、再び腕が巻き付いてくる。
 そのうち、彼も頭に血が昇り、痛みを感じなくなってきた。

 どのくらい経っただろうか、尚美を責める動きが激しいグラインドに変わった。
 彼女の声も動きに合わせ、高く短い息遣いと悲鳴に変化する。

 互いにフィニッシュを迎えようとしていた。

「…あっ!…くっ…口でイってぇ!…」

 懇願にも似た言葉に、一生は素早く彼女の膣内から自身のモノを引き抜くと、身体を入れ替えた。
 尚美は一生の股間に頭を埋め、彼のモノを口に含むと舌を這わせ、首を前後に動かす。

 一生は尚美の動きに合わせて腰を振った。

 瞬間、痺れるような快感が身体を突き抜けた。
 一生は目を閉じ、放心状態のまま動きを止めた。全身、汗で濡れていた。

 尚美は彼の身体を這上がってくるとキスを迫ってきた。口許に生臭い匂いが近づく。
 一生は考えるヒマもなく、彼女の舌を受け入れた。

 荒い息遣いを残しながら、尚美は彼を下から覗き込む。

「…久しぶりで…スッゴくよかった…メチャメチャ感じた…」

 彼女の身体を引き寄せ、背中に手をまわす。

「…オレも…よかったわ…」

 そう言って微笑んだ。

「こっちに出てきて2年になるけど、ずっと独りで…久しぶりやわ。こんな気持ち…」

「むこうじゃ男はいなかったのか?」

「そんな事ないけど、こっちに来た途端に疎遠になって……」

 昔話をしながら、一生の胸に顔を埋めていた尚美は上体を起こす。

「…ねぇ、もう1回…今度はベッドで…」

 2人は身体を洗いバスルームを出ると、ベッドに横たわった。
 尚美の唇が再び一生のモノを愛撫する。

 亀頭を丹念に舐め上げる。一生のモノは反応して再び脈動を始め、硬さを取り戻した。

 尚美は起き上がり、一生にディープキスを浴びせると、硬くなった彼のモノを優しく撫であげる。

「…今度は腟内(なか)でイッて…」

 尚美は一生の身体に跨ると、彼のモノを膣内に呑みこんだのだった。


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