不確かな可能性-3
──翌日。
「河合、これでいいんだな」
「はい」
私は担任の目を見て頷いた。
「しかし、まぁ…。お前は確かに勉強はできないけど英語は得意だし、これは向いているとは思うが、…大変だぞ?」
「分かってます。だから、今よりももっと勉強して力をつけます」
「そうか…。お前がその気なら大丈夫だろうがな」
できる範囲で助けてやる、そう担任は言って笑みを浮かべた。私も微笑む。
人生なんてどうなるか分からない。
自分がなりたいものになれるかどうかすら分からない、サイコロのようなもの。
不確かな未来に不安を抱くよりは、ナオの言うとおり、身軽にやってみよう。
私らしく。
私のできることを。
私がやりたいことを。
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34HR 河合幸
第1希望
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