螺旋の邂逅 vol.2-5
〜3章 中世?
その後、転生し、私は中世ヨーロッパに生まれた。
この時のことは、アイリーンとしての記憶がなかったせいかよく憶えていない…。
当時の自分の名前すら憶えていない。
自分の事で唯一憶えているのは、性別は男で、私はその国の商業都市のような所で医者をしていたということだ。
そこに、とても私の事を慕ってくれていた商人の娘がいた。
当時の事をよく憶えていないにもかかわらず、その娘に関する記憶は少しだがあった。
しかし、親子ほど歳が離れていたせいか、私にとって彼女は自分の姪のような存在だった…。
そして、当時の記憶は…その少女の流行病での死によって幕を閉じる・・・。
3章 完