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7番目の月〜Ruby〜
【幼馴染 官能小説】

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7番目の月〜Ruby〜-1

「ただいまぁ…」

梅雨も明けた生温い土曜日の夜、彼氏の彰とデートして自宅へ帰る。時刻はもう23時をまわっていた

明かりのついてるリビングへ顔を出すと、以外な人物がソファーでくつろいでいた

「…広人?何してんの」

「よ…千華、久し振りだな」


広人は同い年の幼馴染で親同士は仲が良いが、広人とは中学を卒業して以来あまり顔を合わす機会も無くなっていた

「お前んとこの親、家来て飲んでる。千華が帰ってきても一人じゃ心細いと思って留守番しててやった」

ビールの缶を片手に偉そうに言う

「は…?」

何のつもりだか…
広人が居たところで心強くなるわけないじゃん

広人は昔からガキで天の邪鬼で面倒臭がり屋で、何とか入った大学も辞めちゃってフリーターやってるって聞いた

顔は悪くないのでそこそこモテるが、ルーズな性格が災いして長続きする彼女もいないとか

大人になっても体ばかりでかくなっただけで、中身は何にも変わってないみたい


「…それにしてもケバい顔してんな…まぁ、24にして初彼氏ができたんじゃデートに気合いが入るのも無理ないか」

「…広人には関係ないでしょ」

あれこれ余計な事を喋ったのはお母さんだな…全くもうっ!

だけど広人の言葉が胸にちくっと刺さった

だって今付き合ってる会社の先輩の彰は、育ちの良いエリート社員で、嫌われない様に精一杯背伸びしてるから…

「で?デートは楽しかった?」

「当たり前でしょ」

見透かされた様な言い方に聞こえて冷たく言い返す

本当は一緒にいて楽しいとかはよくわからない
今迄不思議と好きな人さえできずにいたけど、彰は大人だし優しいし何より将来性があって彼氏にするには理想的でしょ?


「…どう楽しかったの?」

自分の部屋へ行こうとした私の前に、広人は立ちはだかる

「どうって…」

「エッチも楽しいわけ?」

「はっ?!…ばかっ!」

酔ってるのかコイツ…

無視して横を通り過ぎ様とした時…急に後ろから抱き付かれた


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