恋人達の悩み5 〜MEMORIAL BIRTHDAY〜-12
存分に足の裏を舐めてから、龍之介はもう一方のふくらはぎから太股を舐め上げて再びお尻まで戻って来た。
龍之介は体を離し、美弥の体を再び仰向けにする。
美弥は肩で荒い息をしつつ、物問いたげに龍之介を見た。
「ん?」
その視線を受け、龍之介は首をかしげる。
「サ……」
息を整えてから、美弥は尋ねた。
「サービスって……こういう、事……?」
龍之介は、目を細める。
「そ、普段はやらせてくれない場所を愛撫するサービス。嫌じゃなくなってきたでしょ?」
「……」
龍之介は、美弥の足の付け根の間へ指を滑らせた。
にちゅっ……
たっぷりと蜜を含んだ秘所が、指を優しく受け入れる。
「あ……っ!」
「証拠にほら……こんなに濡れてる」
指に愛液を絡ませると、龍之介は美弥の目の前にかざして見せた。
指に纏わり付いてキラキラ光る、粘度の高い愛蜜。
それがもうどうしようもない程に恥ずかしく、美弥は目を逸らす。
「恥ずかしがらなくていいよ。こんなに感じてくれてる証拠なんだから」
美弥の頬にキスを一つ落とすと、龍之介は指の愛液を舐め取った。
「あ……」
足を開かされ、美弥は僅かに腰を動かす。
龍之介の眼前へ、最高に淫靡な光景が広がった。
ベッドシーツにまで溢れ落ちた愛液と、痛々しいくらいに勃起した突起。
肌を合わせる度に淫猥さを増す、複雑な襞。
その下のすぼまりは、敢えて見ない。
最高に興奮を掻き立てる眺めに龍之介は喉を鳴らし、まずはとろとろと溢れ出る蜜を啜り取る。
「んぁ……」
飲んでも飲んでも溢れてくる愛液を、龍之介は夢中になって舐め啜った。
途中から、指を加えるのも忘れない。
「あっ……はあぅ、あふ、うくぅ……!」
加えられ続ける快感に、美弥は体をのたうち回らせる。
「あ〜……きつい?」
ふと視線を上げた龍之介は、美弥の切羽詰まった表情を見て愛撫を止めた。
「ん……」
美弥は何度か深呼吸し、酸素を取り入れ乱れた息を整える。
「もう駄目、かも……」
「そっか……」
口の周りをぬめらせている蜜を綺麗にすると、龍之介は体勢を変えた。
龍之介としてはまだまだサービスし足りないのだが、当人の限界が近いのでは仕方がない。
「それじゃ、そろそろ……かな?」
言われずとも意味を察し、美弥はこっくり頷く。
龍之介は自身の準備をすると、美弥を貫く姿勢を取る。
「あ……んっ!!」
ずぶりずぶりと、龍之介が侵入してきた。
「あ、はぁん……!」
「っふう……!」
蕩けた柔肉の絡み付き具合に、龍之介は声を出す。
「ん……」
龍之介は蜜壺を撹拌しつつ、尖り切った真珠粒を優しく擦り始めた。
普段なら腰を前後に揺らめかせる所なのだが……今日は特別、である。
いつも以上に美弥に気持ち良くなって、たくさん鳴いて欲しいのだ。
「あんっ、んっ、んっ、ひあ、あふうっ!」
お腹一杯に龍之介を受け入れた満足感と、敏感過ぎる突起を捏ねくり回される快感とで、美弥は体をわななかせる。
「やぁ、あ、あっ!!」
美弥が両足で龍之介の腰を挟み付け、がくがくと痙攣し始めた。
きゅうっと、秘裂が締め上げてくる。
龍之介はほくそ笑み、愛撫を激しくした。
「イッて、美弥……」
その言葉を待つ間もなく、美弥は達してしまう。
「はぁ、あ……!」
ぶるぶる震えている美弥の体を、龍之介は抱き締めた。
「んぅ、ふ……」
龍之介が軽い口付けを落とすと、美弥は肩へ必死にしがみついて応える。
「ん、ん……」
軽い口付けはいつの間にか深い口付けになり、美弥を悶えさせた。
「はぷ……」
どちらからともなく唇を離すと、視線を絡め合う。
ぐちゅっ!
「んんっ!!」
龍之介が急に腰を使ったため、絶頂の余韻が残る美弥の体は大きく跳ねた。
「んゃっ……あ、は、はぁうっ!」
膣内で龍之介が暴れ狂う度、美弥の体に大きな波が押し寄せる。
その波は一ストロークごとに高くなり、美弥の心身を呆気なく飲み込んでしまった。
凪からザブザブと小刻みに打ち返す波に、そして突然高波に変化する。
美弥は、絶頂の奈落へ突き落とされた。
「りゅ、うぅ……!!」
今までにない程長いエクスタシーに押し上げられているのか、龍之介の背中に美弥の爪が容赦なく食い込む。
それこそ皮膚を引き裂き血を滲ませ、筋肉を突き破らんばかりに。
痛みを堪え、龍之介は美弥をひたすら抱き締めた。