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「黄昏の至宝」
【ファンタジー 官能小説】

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「黄昏の至宝」-6

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「よくできました」

この言葉に、ラルム姫は潤んだ目でジェイドを見上げる。

これで楽になれるのだと。
もう、何も煩うことはないのだと。

「では、姫。私の首に手を回して。そうです。しっかりと掴んでいてください」

言われるがままにラルム姫はジェイドの首に手を回す。
程なく、下腹部にゴフッとした違和感を感じた。

「痛っ…ジェイド、痛いっ」

掴んだ腕に力がこもる。
しかし、ギチギチとした抵抗を受けながらもジェイドは、容赦なく胎内へ押し入ってくる。

「くっ…」

低いジェイドの声が色のある喘ぎを漏らす。

「姫のナカは流石にキツい。でも、もうすぐ姫も私も共に気持ちよくなるのです」

ジェイドの額にうっすらと汗が浮かぶ。

「姫、見てください。我々は今、ひとつに繋がっているのですよ」

うっすらとラルム姫が目を開けると、ジェイドと結びついた下半身が目に入った。

「ジェイド…」

「何ですか?」

「名前で…呼んで。ラルムと呼んで」

ラルムの腕にいっそうの力がこもり、上半身もジェイドとピッタリ密着する。

「ラルム…」

「ジェイド…」

最奥まで埋め込まれたジェイドがゆっくりと律動を再開する。
浅く、深く刺激を繰り返され、ラルムの口から次第に甘い吐息が漏れ始める。

「ラルム。私をこんなに苦しめるのは貴女だけですよ」

ジェイドの掠れた声がラルムの耳を湿らせる。

「苦…しい…の?」

「はい。幸せすぎて。行きましょう。私も、もう限界が近い」

焦っているのか、ジェイドの腰の動きが一層の速まりを見せた。

「ジェイドっ…離さない…でっ。わた…し…を、しっかり、捕まえていて」

「はい。仰せのままに」

瞬間、ラルムの胎内に熱い液体が放出された。
後から後から溢れ出るジェイドの精は、ラルムの子宮口を刺激した。
それに合わせるかのようにラルムの胎内も収縮し、残りの精を吸い尽くそうとする。
ラルムは何か満たされていくものを感じていた。
ラルムの背後に回されたジェイドの腕に力が込められ、二人は熱い抱擁を交わす。

「困りましたね」

ジェイドが呟く。


「貴女を姉君の所まで送り届けたら、自分は暇を乞うつもりでした」

ラルムの目が大きく見開く。

「でも…」

ジェイドがイタズラっぽく続けた。

「もう、私は身も心も貴女の従僕です」

「ジェイド…」

「一生、貴女の傍にお仕えします」

「っあん…」

何か言おうとしたラルムの口を、ジェイドの唇が塞ぐ。
夜は、まだこれからだ。


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