9 2人の思い〜つながった2人の気持ち-1
「本当、刹那は何かと事件を起こすね・・・・・」
「悪かった・・・・俺もびっくりしてるんだ・・・・・まさかまた足を攣ることになるとは・・・・しかも脳震盪で気絶するどころか骨折までするなんてな・・・・・・」
「でも刹那のおかげでクラスは総合で1位になれたよ。」
「ライブはどうなった?」
「大丈夫、僕が「那美くんと優希ちゃんが夫婦漫才してくれたから」
「晴美!!来てたんだ・・・・・」
刹那は晴美を見て明らかに表情が引きつっていた。
「どうかしたの?」
晴美は刹那の顔を覗き込む
「・・・・・・っ」
「ちょっと刹那!!」
「何だよ!!」
「いい加減に晴美に告白したら?」
「今日ここに晴美を呼んだのはそのためなんだよ・・・・・・」
「えっ・・・・・・じゃあ僕って邪魔者ってこと?」
苦笑いを浮かべそそくさと刹那の病室から出て行った。
「さてと・・・・・邪魔が居なくなったな・・・・」
「昨日どうだった?一緒に回れなくてごめんな」
「ううん気にしないで・・・・・それより刹那くん何時から学校来れるの?」
「ああ今日は様子見だから来週には学校行けるよ・・・・・・」
晴美はホッとした表情を浮かべる。