82人の距離〜思い出に残る学園祭-6
「刹那!!残り一周だよ!!」
刹那は1位との距離を残り2メートル程度まで追い詰めた。
「っ・・・・もうどうにでもなれ!!」
刹那は今まで出していなかった本当の力を出すかのように一気にラストスパートをかける。
「刹那!!」
「「「「「刹那っ!!!!!!!!!」」」」」
残り20メートル・・・・・刹那は1位と並んだ・・・・・
「「「「刹那くん!!!」」」」
ゴールには刹那を見つめている晴美がいた。
「晴美っ!!!!!」
残り10メートルで1位を抜き去った。
そしてそのままゴールを切る手前で倒れこみそのまま1位でゴールした・・・・・・
「刹那くん!!」
刹那はタオルを持っていた晴美に倒れこんだ。
「晴美っ・・・・・悪い足攣った・・・・・・・・」
晴美は苦笑いを浮かべて刹那を抱きしめた。
「・・・・・晴美ちゃんっ!!・・・・刹那どうしたの!!!」
晴美の胸に顔を埋めたまま足を押さえていた。
「刹那くんが足攣ったって・・・・・・」
「ああ・・・・まあ運動不足だからね」
那美は刹那の足を伸ばした。