82人の距離〜思い出に残る学園祭-3
「なっ那美何だって!!それは大変だ・・・ってことで俺行くからね・・・・・」
逃げようとした刹那は晴美に手を掴まれた。
「・・・・・あとで話があります。」
「・・・・・・・はい・・・・わかりました。」
刹那は晴美の元からすぐに逃げようとしたが、突如Uターンして晴美の下に帰ってきた。
そして晴美の耳元に口を近づける。
「えっ!!」
晴美が顔を真っ赤にしてうれしそうにしていた。
「・・・・・・・・刹那何いったの?」
刹那はホッとした顔をしていた。
「まあ・・・・・なんだ・・・・・・・」
那美の耳元で同じことを囁いた。
「せっ、刹那・・・・恥ずかしくないの・・・・」
那美は変なものを見るような目で刹那を見た。
「晴美と出かけたときもこんな事があったんだよ・・・・・・」
那美は刹那の表情を見てなんとなく悟ることが出来た・・・・・
「刹那って、晴美ちゃんのこと意外に苦労してるんだね・・・・・」
「まあそこも可愛いんだけどな・・・・・・」
刹那の晴美を見つめる姿を見てため息をついた
「刹那って昔から思ってたけど案外惚気多いよね・・・・・・」
「・・・・・・・晴美そろそろ行くよ」
那美のことを無視し、晴美の手を握り歩きだした。