フリースタイル4-6
「スネークはどうなの?」
あたしはスネークの顔を覗き込む。
「俺?」
スネークと目が合うと、意外に顔が近い事に気づいた。
あたしがパッと目を逸らそうかと思ったら、スネークの顔がさっきよりも近くなって唇が重なった。
あたしはそれがキスだって気づくのにしばらくかかった。
「俺は沙織が好きだよ」
唇が離れたと思ったらスネークはそう言った。
あたしはその時無表情だったんだろうけど、頭の中はひどく混乱していた。
きっとこういう状態を固まったっていうんだね。
あたしは固まったまま動けなかった。
まるで漫画みたいに。
だって、今まで弟みたいに思ってたやつにいきなり告白されてキスされて……
近親相姦ってこういうなんだなって、
…いや、実際弟じゃないから違うのか。
ダメ、やっぱりあたし混乱してる。
おかげであたしはgoodlife聞く度にスネークの事を思い出すのよ。
そして同時にスネークの言葉が胸に刺さる。
「沙織はどうなの?」
そんなの、
あたしが一番聞きたい。
ねぇ、
あたしはどうなの?