投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

フリースタイル
【その他 恋愛小説】

フリースタイルの最初へ フリースタイル 29 フリースタイル 31 フリースタイルの最後へ

フリースタイル4-5

「しかも結構かわいいんだよね」
スネークは続ける。

「なんてゆーか、日本人離れしてて。あっ、マライア・キャリーに似てるかな」


「マライア・キャリー!?すごい美人じゃん」

あたしはそう言ったけど、頭の中で思い描いたkyouzの彼女像は、年上なイメージしかなかった。


でもあのワガママなkyouzの彼女はやっぱり余裕がある年上がぴったりかもね。


「…俺も聞いていい?」

だいぶ短くなった煙草の火を消しながらスネークは言った。

「……何?」

「実香ちゃんって恭介が好きなの?」


それは意外にもいつか聞かれるだろうと予想してた言葉だった。

だって、誰が見てもそう見えるでしょ。


「多分ね」

あたしはソファーの方を見ながら答えた。

スネークも2人に気づいたようだ。

「ふーん」

そう言って少し笑った。




そして何秒かの沈黙。

別に気まずいわけじゃない。
あたしとスネークの仲だもの。
あたしはその間流れてる音楽に耳を傾けていた。

――あ、この曲はあたしの大好きなKanyeWestのgoodlifeだ。

なんて考えながら。



最初に口を開いたのはスネークだった。


「沙織はどうなの?」


あたしは今まで聞いてたgoodlifeの¨hands up your in the sky¨というフレーズが混ざり、スネークがなんて言ってるかよくわからなかった。


「え?もう一回言って」

今度はスネークの言葉に耳を傾ける。

「だから、沙織は最近どうなの?」


やっぱりわからない。


「どういう意味?」


「沙織は好きな人いるのって聞いてんの」


ああ、そういう話しか。


それは少なくとも即答できない質問だった。


だって、そんなの、あたしもわかんない。


フリースタイルの最初へ フリースタイル 29 フリースタイル 31 フリースタイルの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前