投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

冷たい情愛
【女性向け 官能小説】

冷たい情愛の最初へ 冷たい情愛 198 冷たい情愛 200 冷たい情愛の最後へ

冷たい情愛Die Sekunde 最終話-3

「遠藤くんは、そんな事しません」


「それもそうね、あの子、紘子さんの事大好きだもの」


彼女は、頷きながらそう言った。





「実は、お義姉さんと神埼先生のことなんです…」



彼女は意外だという顔をする。




外はもう暗くなっていた。

コーヒーを流しこんでも、落ち着いて話すことが出来ない。

彼女も私と同じように感じていたようだ。




「紘子さんが嫌じゃなかったら、うちに泊まらない?」

「いえ、ホテルをとってありますから」



新幹線の中で、宿泊先も予約していないことに気付いた私は…

この街に着く直前、どうにか予約を入れたのだった。




「未来のお嫁さんが来てくれたら夫も喜ぶわよ」


「でも…私、遠藤くんに内緒で勝手に来ちゃったんです」





遠藤くんと連絡を取っていないことは、さすがに母親である彼女には言えなかった。



「んー、なら…私のお友達ってことで」


彼女は、本当にさっぱりとした性格だ。

そんなことを、さらっと笑顔で言うのだから。




私は本当に遠慮したい気分だったが、彼女の強い誘いを断れず…

彼女の自宅…つまりは遠藤くんの実家に泊まることになった。


冷たい情愛の最初へ 冷たい情愛 198 冷たい情愛 200 冷たい情愛の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前