ヒメゴト〜meetingroom〜-4
陽介は無言で象徴を手に取ると、
割れ目に沿ってぬるぬる、と上下に擦り付ける。
愛液が潤滑油となり、
裏筋に快感が走る。
(これも凄くイィ…!)
陽介は次第に早く、激しく擦り付けると、
麻衣子の口から切ない声が漏れ始めた。
それは懇願している様な吐息だった。
願いが届いたのか否か、
「挿れるよ。」
と陽介が耳元で囁いた。
そして麻衣子の同意を得る前に、
ぬちゅ、っという音と共に陽介は侵入する。
「ぁぁあ……っ!!」
ゆっくりゆっくり侵入してくる陽介は、
麻衣子自身を確かめるかの様だった。
すっぽりと根元まで収まった所で、
陽介はフルフル、っと小刻に震えた。
(こんなに襞がゾワゾワして、無意識に締め付けて来る…!)
麻衣子は陽介を受け入れた悦びで、
絶頂に達しそうな程な快感を得ていた。
(西田クンの…キモチ…イィ…)
お互いがお互いの快感に酔い知れ、
このまま繋がっている事が至福にさえ思えていた。
陽介は再びゆっくりゆっくり象徴を引き抜き、
抜け切らないギリギリの所で繋がっている部分を凝視した。
(エロい……)
再びゆっくり奥へ進むと、くぷくぷ、と麻衣子が陽介の象徴を呑み込む。
(たまんね…っ!!)
陽介は麻衣子の腰を鷲掴みにし、
そのまま凝視しながら、
パンパン、と音を立てて激しく抜き挿しし始める。
「あっあっ…ぁあっ!」
それに伴い麻衣子も切ない叫び声を上げる。
うっすらと瞳を開け、
その部分を見られている事に気付いた麻衣子は、
羞恥でどうにかなってしまいそうだった。
陽介が早く動けば動く程、己の象徴に白濁とした、
更に興奮を煽る液体が絡みついてくる。
おもむろに陽介は麻衣子の顔を覗き込む。
涙は枯れる事無く、
頬に流れ落ちていった。
半目状態の眼差しは、
どんなに覗き込もうと陽介を映す事は無く、
漆黒に染まっている気がした。
思わず怯み、
抜き挿しの行動に遅れが出た。
そして何故だか陽介は恐怖心が沸いてきた。