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僕らの日々は。
【コメディ その他小説】

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僕らの日々は。〜ある日の僕ら。〜-3

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「……やっぱアホね、男子って」
「あ、灯ちゃん……狭君はアホじゃないよぅ」
「夢逢、あんたには悪いけどアホよアレは。何であんなアホとあんたが付き合ってるのか理解不能よ」
「ひ、ひどいよぅ……」

あ、夢逢が涙目になってる。

「一葉、あんたからも言ってやりなさい!」
「いいじゃない灯。私はお似合いだと思うけど?」
「一葉ちゃん……」

夢逢がキラキラした目で見ている。ふふ、愛いやつよ。

今回私、篠宮 一葉と化学で班を組んでいるこの二人は、真白 灯(ましろ あかり)と満月 夢逢(みつき ゆあ)。
今回だけでなく、いつも一緒にいる私の友達。

ちなみに、夢逢は向こうで春風と班を組んでいる狭君と付き合っていたりする。

「あ、灯ちゃんは誤解してるんだよ!狭君は……」

私という味方を得た夢逢が灯に反論しようと声を上げたとき、春風達が話すのが聞こえてきた。

〜〜〜〜

「ん?おぉっ!?」
「どうした狭。溶液の色が変わったのか?」
「いや、もっと重大な事に気付いた!」
「……何さ?」
「ほら見ろ、ビーカーの底も丸い!つまりビーカーも『丸底』と言っても過言では無い……!」

狭君は力説し、

「お?安良、赤くなったよ」
「よし。今アルカリ性だな。沖春、何ml使ったか記録してくれ」
「オッケー」
「やっぱり俺は無視すか!?」

〜〜〜〜

「………………」
「………………」
「で?夢逢……狭が何だって?」

無言の夢逢に灯は問い掛ける。

「狭君は……、そりゃちょっとおバカさんかも知れないけど、でも逆にそこがいいというか!」

うーん。
さすがに夢逢もフォローしきれなかったか。

「はいはい。ごちそうさまー」
「もー、ひどいよ!灯ちゃんひどいよ!」
「はいはいはい、泣かない泣かない……あ、色変わった。一葉、中和まで22mlね」
「了解。22ml……っと」


夢逢をからかいながらも実験はきちんとこなす、何ともそつのない灯なのだった。


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