Black mailU-7
「…ふ…ん…」
わずかに眉根を寄せた恭香を見て琢磨は口の端を上げた。
立たせたヒザを腕で抱え込むと、剛直で花孔を一気に貫いた。
「…!いっ!ああっ!」
突然襲った痛みと異物感に、恭香は夢うつつから醒めた。 琢磨は気づいたが、構わず腰を打ち続ける。
「い、いやっ!離して!」
半身を起こして振り払おうとするが、脚をがっちりと抱えられて動けない。
「…久しぶり…なんでキツいですね。 …でも…ああ…」
肉壁を擦り上げるペ〇スの動きに刺激され、恭香の意思とは裏腹に快楽の蜜がにじみ出る。
やがてそれは溢れ、肉壁全体を馴染ませると、ひと突き毎に淫猥な水音を漏らしだした。
「…いやぁ…んっ!やめてぇ…ああっ!」
「何を…言ってるんだ……下はオレのをくわえ込んで…こんなに…膣内を熱くさせておいて…」
「そ、そんな…ああっ!あんっ!」
もはや抵抗も懇願も止んでいた。 代わりに下半身から湧きあがる疼くような快感が恭香を支配していた。
それは彼女が、あのおぞましい夜以来、長い間封印していた肉欲を呼び覚ますに充分な刺激だった。
「あっ!あんっ!あんっ!」
快感のテノールが部屋に響く。 恭香は、より深い快感を求めていつしか足を絡ませ、両手を琢磨の腕にすがり付いていた。
その変化に気を良くしたのか、琢磨も身体を恭香に寄せ、激しく腰をグラインドさせる。
「…アンタとは…これから共通の敵に対して一緒に仕事をやるんだ…」
ひと突き毎に顔を歪め、快感に酔いしれる恭香。
「…ああぁっ!あああぁぁっ!」
絶頂の声を上げ、恭香は琢磨の熱いほとばしりを胎内で受け止めた。
───
「遅くなりました」
料亭〈ふたば〉の離れ〈桔梗の間〉。 いつものように岡野は遅れて現れた。
「まあ座って、楽にしてくれ」
待ち侘びた飯島も、いつものようにピースをくゆらせていた。
岡野は部屋に入り下座に腰を降ろすと、飯島に向かって頭を下げた。
「…この度は、社長就任おめでとうございます」
「ありがとう。 まあ、些か遅かったようだがね…」
飯島は謙遜するわけで無く、胸の内を明らかにした。
「3年前、飯島さんが英断された金融銘柄取引から先物取引への投機を方向転換させる方針。 あれがターニング・ポイントとなり、我社は業界5位から3位へと躍進出来たんですから、その功績からもっと早く就任なさると思ってました…」
飯島の言葉に相槌を打つようなフォローを見せる岡野。