ヒメゴト〜face each other〜-4
「西田君ってどーぉ?」
「どぉ?って…。良いんじゃない?仕事出来るし。」
「彼女居るのかなぁ?知らない?居ないなら狙っちゃおっかなぁ?」
「さぁ?浮いた噂は聞いた事ないわよね?狙っちゃえば?」
キャハハハ、と笑い声と共に、声は次第に遠くなっていった。
麻衣子は個室の中で動悸が収まらなかった。
(やっぱり西田クンって人気あるなぁ…)
そんな風に思いながら、
服の上からブラジャーを外す。
起用に脱いだ後、何故か泣きそうになってきた。
ぐっ、と涙を堪えると、
化粧ポーチに下着を丸め込み、
足早に第三会議室に向かった。
陽介は午前中、第三会議室でミーティングだった。
そのまま居残り、
片付けをしながら麻衣子を待っていた。
パタパタと小走りの足音が近付き、
ドアの前で止まった。
コンコン、とノックされ、こちらが返事をする前にガチャリとドアが開く。
中を伺う様に入ってきた麻衣子は、
息切れしながら廊下の様子も伺い、
人通りがない事を確認してからドアを閉め、鍵をかける。
「びっくりした…。そんなに急いで来なくても…」
陽介が呆気に取られて居ると、
麻衣子はうつむきながら段々と近付いてきた。
陽介の前に辿り着くと、
おもむろにベルトを外し出した。
「ちょっ…、何…」
麻衣子は返事もせず、次はジッパーに手をかけた。
流石に戸惑いを隠せない陽介は、
ズボンが脱がされる寸前で麻衣子の手を掴む。
「どうしたの!」
強い口調で疑問を投げ掛けるが、
麻衣子はうつむいたまま、陽介の手をそっと退かし、手の進行を早めた。
そのまましゃがみ込み、
ボクサーパンツを少しだけずらし、
そのまま陽介の象徴に手を沿えた。
ピクン、と陽介が反応したのを確認し、
麻衣子はゆっくり象徴に口付ける。
ついばむキスを何度かし、その後一気に根元までくわえ込んだ。
「うわっ…!……野…村さん?」
いきなり与えられた刺激に耐えられず、
陽介は思わず麻衣子の頭を強く掴む。
段々と堅さを帯てきた象徴を、
ゆっくり、大きくストロークを繰り返し、
溢れ出た唾液を潤滑油代わりに、
じゅるじゅると音をたてて吸った。